Mac民がTRPGリプレイ動画を投稿するまで【制作編】
どうも、私です。
半年ぶりです。半年………ぶり……。すみません。
さてさて、MacでTRPGリプレイ動画を作るメイキング。
前回の準備編では素材集めまで終わりましたので、今回から気になる【制作編】となります。
その中でも今回はAdobe Premiere Pro CC(以下、Pr)を使った例になります。ソフトは大変お高いものになりますが、前回紹介したソフトなどでも作り方の基本は変わりませんので参考にしていただければと思います。
では!編集していきましょう!!!
実際の私のPr編集画面はこんな感じ。
大きく4つの枠に分かれています。
左上では主にエフェクトや素材をいじったり再生したりする系が集う枠。
そのお隣はプログラムモニタ、いわゆるプレビューできる所。
左下は素材を突っ込む所で、プロジェクトと呼びます。
そしてそのお隣はタイムラインで、一番いじる所です。
大まかな私の編集の流れを説明すると。
1.素材(背景・立ち絵・BGM・SE)をプロジェクトに突っ込む
2.音声を配置する
3.背景を配置する
4.字幕を配置する
5.立ち絵を配置する
6.SE、BGMを配置する
__と、まあ、こんな感じ。
ここからさらに
このような別カットを入れる場合はそのカットの制作も作業として追加されます。
スチルやカットはなくても良いので今回はこの辺りは割愛。
(完全に自己満足の域になりますので)
音声配置
【準備編】でPC、KPなど細かくフォルダ分けしたものを台本に合わせてちまちまタイムラインに並べていきます。この時に随時再生しながら間やテンポを決めます。
実際の音声配置の様子です。
10分の動画でも台本を見ながら配置し、テンポを整えて……となると早くても1時間はかかります。実際に再生してみると単調すぎるのでカットしたところを足したり、あるいは引いたり、言い回しを変えてみたり……。私は平均2時間30分ぐらいかけてます。
ゆっくり音声とダイスロールのSEだけ配置し終わるとこんな感じ。
クリップを長くしてみたほうが素材ひとつひとつがわかりやすいかな。
「A1」がゆっくり音声、「A2」が基本的なSE(ここではダイス音)、「A3」は装飾としてのSE(クリティカルやファンブルなど)として使うことが多いです。まだ作っていませんが「A4」「A5」あたりにBGMが入ります。
背景配置
音声の配置が終わったら背景の作業に入ります。
音声に合わせて用意した背景素材をぽちぽち貼り付け、ついでにトランジション(私はよくクロスフェードを使います)も挿入しておきます。
「V1」が背景レイヤーで、区切れの部分に茶色っぽい「ク」と表示されているのがトランジションになります。
背景配置はすぐ終わる上に一気に画面が決まるので比較的ストレスはかかりません。やる気がある時は音声配置と背景配置を一緒に終わらせてしまいます。
字幕配置
いちばん気合いを入れないと泣きそうになる作業です。台本をコピペし、キャラごとの字幕素材を作っていきます。
シリーズの場合は特に文字サイズと色をキャラごとに記録しておかないと毎度色をスポイトしたり、似たような色を探す羽目になるのできちんとメモしておきましょう。
こんな感じでキャラごとに画像として地道に作っていきます。この画面ではすでにセリフ枠を配置していますが、背景レイヤーの上にセリフ枠の画像を乗っけております。
その画面を見ながらテキストをいい感じになるように配置し、台本をコピペ、という流れです。ひとつ作ってしまえばその字幕素材を複製コピーして使いまわせます。(ただしその動画内のみなので、実は毎パート地味に余白など違います)
音声のクリップ幅に合わせるようにテキストを配置していきます。
この作業が一番虚無になりがちですが、字幕配置が終わると一気に動画感が出るので達成感は大きいです。根気よく頑張りましょう。
立ち絵配置
立ち絵を配置します。私はぎゅうにゅう様が配布してくださっている物を使用しておりますが、自作の場合きちんと差分に名前をつけましょうね!!全然わかんないんで!!
キャラごとにレイヤーを重ねて配置していきます。
位置や大きさを記録することができないので、キャラごとに配置をメモするようにしましょう。私は最初にスクショを撮って保存しています。
画像を置く度にリセットされるので位置を決めたらまず「モーション」をコピーして、差分を貼ったら差分画像の「モーション」にペーストしてまた差分を貼ってペーストして……を繰り返していきます。
ここまでくれば立派なリプレイ動画が8割完成します。
ダイスロール
面倒なら字幕素材を活用して、セリフ枠に判定結果をテキスト入力するのが手っ取り早い方法かと思います。
私はPhotoshopで判定素材をpng形式で作成して、Pr内で動きをつける流れ。
判定素材まで配置をメモするが面倒なので1280*720で制作するズボラ戦法を取っています。
こんな画像を、
判定ごとに書き出ししています。(とてつもなく面倒な手法)
あとはBGMやSEを配置して、全体の音量バランスを調整して………
完成!
最終的に、かさばる立ち絵レイヤーなどをグループ化(Prでは「ネスト」と呼びます)してタイムラインを整頓。最終、こんな感じのタイムラインになります。
レイヤーの内訳は以下の通り
V1:背景
V2:小物素材
V3:立ち絵(中に人数分のレイヤーが詰まっている)
V4:字幕(セリフ枠とテキスト素材)
V5:ダイス判定素材
A1:ゆっくり音声
A2〜A4:SE
A5:BGM
ここまでくればあとは最難関、そう……
エンコード
PCが世紀末のような音を立てながら書き出しするのを祈るように待ちます。
エンコードはそのままPr内で書き出しの際に設定しています。
エンコード設定はこちらのサイトを参考にしております。サイズ上限はニコニコの投稿仕様が変更され、プレミアム会員は3GBまでというありがた仕様になりましたのであまり気にする必要もなくなったのかな、と。
書き出しが完了したらあとは投稿するだけ!!!!!!!!!
お疲れ様でした!!!!!!!
____駆け足気味になってしまいましたが、以上が「Mac民がTRPGリプレイ動画を投稿するまで」です。
いかがだったでしょうか。以外に簡単そう?何やってるか分かんない?
Prの使い方まで説明すると本当に日が暮れますし、それこそPrはそこそこなお値段がするソフトになりますので、あくまで制作の「流れ」というものを感じていただけましたら幸いです。
実際にセッションをしたものの動画化、と聞くと「そのまま使えばいいんでしょ?」と思われる方もいるかもしれませんが、当たり前のように動画と実際のセッションは違います。
リプレイ動画はあくまでリプレイ動画であり、実際のセッションを綺麗にまとめたものです。実際のセッションをそっくりそのまま持ってくると、おそらく動画として見た時にそんなに面白くないんですよね。そこをどう面白くするか。あの時の楽しさをどう表現するか。これらを考えて制作するのが、リプレイ動画制作の醍醐味だと思っています。
是非、思い出のセッションを形に残してみてください。
少しでもお力になれたら、嬉しいです。
では、ありがとうございました!
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